2024.11.14
toy coco株式会社 / サービス責任者 髙井 彰士 / Akihito Takai
大学を卒業後、システム開発のキャリアをスタートし、2010年から美容室のBtoBtoCビジネスのシステム開発支援を行う。
価値のあるサービスを提供するためには、利用者の立場に立ってデザインを行うことが重要と認識し、デザインを学ぶとともに、UIUXデザインとシステム開発を一気通貫にマネジメントするための会社を立ち上げる。
3年ほどUXを専門学校で講義を行った後、今年はSIerでUXの考え方を伝えている。
また、利用者だけではなく、ステークホルダーにもUXの考え方を理解してもらう必要性を感じ、グロービス経営大学院で経営視点を学ぶ。
2023年より、toy coco株式会社のPurposeである「運がいい人で溢れる世界に。」を実現するため、サービス開発推進を担当。
―― toy coco株式会社での仕事内容について教えてください。
お客様のニーズをくみ取りながら、お客様の課題と弊社のサービスプロダクトをどのようにフィットさせるかを考えています。また、クライアントに喜んでいただけるようなサービスを提供することを目指しています。
―― 具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか?
主にプロダクトとお客様を繋ぐ役割を担っています。例えば今で言うと、知人が経営している餃子屋さんに弊社のサービスであるデジタルガチャ「ガチャタス」をどうフィットさせるか、どのような活用方法があるかを考えています。お店に来店されたお客様に対してアンケートを実施する際に、ガチャタスを利用してもらうのはどうかという話も出ていますね。
―― これまでのキャリアについて教えてください。
システム開発業務に携わる中で、自分自身の個性を発揮するためにデザインの領域にも挑戦し、さらに新しい分野へと挑戦を続けることで、キャリアを築いてきました。
―― エンジニアとしてのスタートはどのようなものでしたか?
大学を卒業してすぐにエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。最初にご縁があったのは、エンジニアが多く所属している独立系SIerの会社で、従業員は約2,000名規模の企業でした。大手企業に依存せず、自社で業務を遂行する体制が特徴の会社でしたね。
―― 新卒時にはどのようなプロジェクトに携わっていましたか?
配属先では営業支援システムの案件に従事していました。オフィスには布団やシャワーが備え付けられていたり、毎日終電やその前の電車で帰宅する日々が続いていました。リーダーが体調を崩して救急搬送されることもあったりと、ハードな環境でしたね。
―― その会社ではどれくらい勤務されたのでしょうか?
4〜5年間勤めました。その後、中国人の方との出会いをきっかけに、中国人2人、日本人2人で会社を立ち上げました。
―― 転職後はどのような経験をされましたか?
業界自体は前職と同じくシステム開発に携わっていました。一度、中国・大連にも出向いたことがあります。コミュニケーションの橋渡し役も担っていましたね。切り込み隊長のように現場に出向き、新たな開発プロジェクトに着手する役割を担っていました。事業会社にも参画して技術提供を行っていたのですが、方針の違いが生じ、私を含めた日本人役員2名で独立することになりました。
―― これまでのキャリアの中で、最も大きな挑戦や印象に残ったことは何でしょうか?
自分で会社を立ち上げたことですね。自ら決めることができる権限を持つとともに、決定したことや実行したことに対して、自分が全責任を負うという環境を楽しんでいる自分に気づきました。
―― 他者が決めたことに従うのではなく、自ら決めるという点に魅力を感じたのでしょうか?
そうですね。正直なところ、他者が決めたことに従うことにはあまり魅力を感じません。自分で決断したことであれば、その結果が良くても悪くても、納得して受け入れることができると思っています。
―― 趣味や特技、好きなことについて教えていただけますか?
新しいことや、これまで自分が挑戦したことのないことに取り組むのが好きです。まだ行ったことがない場所を訪れるのも楽しいですね。例えば、散歩をする際に新しいルートを探して歩くことも、一つの楽しみになっています。
―― 週末にはどのような過ごし方をされていますか?
娘たちと一緒に散歩をすることが日課になりつつあります。娘たちはそれぞれ高校1年生、中学2年生、小学4年生で、新しい環境で頑張っています。彼女たちが成長する中で、さまざまな発想を持ちながら試行錯誤している姿を見ると、成功も失敗も含めて心から応援しています。
また、旅行で色々なところに行ってみることを趣味として楽しむ生活をそろそろ作り上げたいと考えています。旅行というと子どもの頃に訪れた沖縄のことが懐かしく思い出されますが、最近はあまり遠出をしていません。今はいつ海外に行くかを検討しているところです。特に南アメリカに興味があり、その独特な雰囲気や遺跡、モアイ像のある島にも惹かれています。
―― 代表取締役・髙井 勝之(以下、かっちゃん)との出会いについて教えてください。
かっちゃんとは、同じスタートアップ企業を応援する中で出会いました。その際、私はアプリの開発支援やサービス開発支援などを担当していました。初めて同じ苗字の方と一緒に仕事をすることになり、呼び方をどうしようかと少々悩みました。当時の代表も呼び方に困っており、そのときからあだ名で呼ぶようになりましたね。
かっちゃんとは同じプロジェクトメンバーの一員でもありました。また、イベントや展示会の支援メンバーとして、レイアウトや資材の調達など、準備の段階から一緒に作り上げていきました。
―― toy coco株式会社にジョインしたきっかけを教えてください。
かっちゃんが創業するときにガチャアプリやシステムを開発することも想定しており、私が開発業務を支援していたことを思い出していただき、相談を受けたことがきっかけです。スタートアップ企業の支援で出会ってから1〜2ヶ月後の出来事でした。
デジタルガチャ「ガチャタス」の話を聞いたとき、エンタメ系をやったことがなかったため、面白そうだなと思ったのが第一印象です。
―― ジョインしてからこれまでの中で印象的だった出来事はありますか?
かっちゃんの周りに多くの人が集まってくるのがとても印象的でした。専門的な仕事をしているとその分野に関連した人たちが人脈の中心になりがちですが、そうでは無く色々なバックグラウンドを持つ方たちと繋がりがあるので、「この内容はあの人に話してみよう」だとか、人脈が広い人だなと思っています。
―― toy cocoのパーパス「運がいい人で溢れる世界に。」に関連して、質問させてください。これまでの人生で運が良いと思ったことはありますか?
デジタルガチャ「ガチャタス」をきっかけに、昔同じ部署やプロジェクトで一緒に働いていた後輩と再び繋がることができたことです。およそ20年ぶりの再会でしたが、当時と変わらない雰囲気を持っていて、懐かしく感じました。
―― 仕事をする上で大切にしていることはありますか?
常に前に進むことを意識しています。また、かっちゃんは人を巻き込む力がとても優れているので、その良さを最大限に活かしていきたいです。必要な人と繋がりチームを作り上げていくことがtoy cocoの強みでもあると思っています。
―― ご自身の将来のビジョンや目標について教えてください。
私は、リアルなガチャとデジタルガチャを超えたデジタルガチャ「ガチャタス」を作り上げたいと考えています。そして、それを通じて、クライアント、利用者、私たちの三者にとって「運が良い」と感じられる世界を実現したいです。そのためには、既存のガチャの枠にとらわれることなく、クライアントが本当に実現したいことと、利用者が楽しみながら「運が良い」と感じられる体験を繋ぎ、多くの価値を創り出したいと思っています。
※インタビューの内容は2024年11月時点の情報です。