toy coco株式会社

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【代表取締役インタビュー】ガチャガチャは幸せな巡りあわせ。「運がいい」と感じる人を増やしたい。ガチャタスに込めた思いとは

2024.8.15

代表取締役インタビュー

toy coco株式会社 / 代表取締役 髙井 勝之

幼少期から飲食店に興味を持ち、「食を通じて人々に幸せを届けたい」という思いから高校3年生で飲食メーカーのインターンを経て、大学1年生で起業。広告マーケティング、農業、組織コンサルティングなど幅広く事業を展開し、2015年に事業を売却。同年、弁護士ドットコム株式会社にて政治秘書として従事する。2018年に副業のマッチングサービスを手掛けるお仕事クエスト株式会社を立ち上げ、2023年2月にtoy coco株式会社を設立。

「美味しいは幸せ」食を通じた幸せの輪を広げたいと、19歳で起業。

― 19歳で起業に至った、そのきっかけを教えてください。

小さい頃から飲食店を持つことが夢でした。その夢に向かって、高校では可能性を広げるために勉強に励み、将来の修行も見据えて、フランス語も勉強していました。高校2年生の時にシェフではなく、経営者になろうと決心しました。『美味しいものを食べている時って幸せだ』ということ、そういう幸せな機会を増やしたいと思い、経営者の道を選びました。

「美味しいは幸せ」食を通じた幸せの輪を広げたいと、19歳で起業

― 起業に向けて、どのような準備をされましたか?

当時から、父の人脈で何人かの経営者さんとつながりがありました。それに加えて、mixiやアメブロを通じて経営者の方々に自分から積極的に話を聞きに行きました。高校3年生の時、エビ・カニなどを飲食店に卸す直販水産メーカーを経営している会社の取締役と出会い、その会社でインターンを始めました。4月から8ヶ月間、お寿司屋さんや海鮮居酒屋への店舗営業、マーケティングなどを経験しました。最終的には1つの事業部を任せていただき、この経験が、私の夢の実現に向けた大きな一歩になったと感じています。大学に入学したものの、『何事もやってみないとわからない』と思い、起業を決意しました。

19歳の頃、資本金500万円を自分で用意し『株式会社ギブアンドインプレッション』という会社を立ち上げました。主に広告・マーケティング関連のビジネス、農業事業、そして組織コンサルティングを手がけていました。大学1年生の時から起業家交流会に参加して、経営者ネットワークや士業ネットワークを築いていたんです。そのおかげで、会社設立に関しては専門家に任せることができました。当時、10代の企業経営者は少なかったものの、『若くして頑張っているね』と周りの方々に好意的に見てもらえました。起業して、約8年間会社を経営しました。その間に多くの経験を積み、事業を成長させることができました。最終的に株式を売却するという形で、一つの区切りをつけることができたんです。

経営者としての器をもっと大きくしたいと、上場企業経営者が経営する法律事務所に入所

2015年により大きなビジョンを持った方のもとで働きたいと考え、『弁護士ドットコム株式会社』の代表取締役の元榮 太一郎さんが経営する『オーセンス法律事務所(現 Authense法律事務所)』に入所しました。

経営者としての器をもっと大きくしたいと、上場企業経営者が経営する法律事務所に入所

― その後、意外な展開があったそうですね?

弁護士ドットコムの代表が参議院選挙に出馬することになり、私は政治秘書として活動することになりました。政治の世界に初めて身を置いて気付いたのが、どの世界でも、人とのつながりや関係性が非常に重要だと実感しました。

そして2018年に2社目となる『お仕事クエスト株式会社』という会社を立ち上げました。我々のグランドメッセージは『仕事を本気の遊びに』です。ドラゴンクエストのように、運の良さやビジネスの物差しで仕事を評価できないかと考えたんです。つまり、『仕事で遊ぼう』という発想から生まれました。現在6期目を迎えています。当初は副業マッチングサービスからスタートしました。そこから発展して、ビジネスパーソンの能力を可視化できないかと考えました。現在のメイン事業は映像事業で、組織開発コンサルティングも行っています。さらに、HRtech(人事テクノロジー)の開発も進めているところです。

お仕事クエスト株式会社

2023年2月に3社目を企業。ガチャガチャで幅広い業界にエンタメ要素をプラス

― 3社目となる「toy coco株式会社」を立ち上げた背景について聞かせてください。

スタートアップ企業への投資経験から、自分自身でもスタートアップの戦い方を実践してみたいと思ったのがキッカケです。私の人生のテーマである『仕事を"本気の遊び"に。』を実現する方法として、ガチャガチャ・ガシャポンと呼ばれるカプセルトイの情報マッチングサービスを思いつきました。これがtoy coco設立のきっかけです。

私自身、カプセルトイが好きで、日本のものづくりの力や企画力の象徴だと感じていました。日本の治安の良さがあってこそカプセルトイが成り立っていましたが、今では海外でも人気があり、デジタルと組み合わせる可能性も感じていました。『シャクレプラネット(R)』や『コップのふち子さん(R)』などのガチャブームを見て、その企画力の素晴らしさに惹かれていました。それをヒントに、我々独自のサービス『ガチャタス』というサービスを生み出しました。

― ガチャタスについて詳しく教えてください。

ガチャタスは、飲食店や販売店向けの販売促進サービスで、お店で設定したメニューを、ガチャ形式でランダム注文できるシステムです。

お客様に楽しんで頂きつつ、お店側のメニュー設計ができるツールとして活用できます。セルフオーダーが増える中で、人と人とのつながりを大切にしながら楽しめる方法を提供したいと考えています。利用者にとっては、お得に食事を楽しめたり、思いがけないメニューに出会えたりするメリットがあります。当初はアナログにこだわるつもりでしたが、店舗のスペース的な制約を考慮して、より幅広く活用していただくためにデジタル化しました。

今後は、飲食を皮切りに、旅行、医療、飲食など、さまざまな業界にガチャを『足したい』と考えています。ガチャの良さは、必ず何かが手に入ること。振り返ってみると、意外な出会いがあったと感じてもらえるはずです。将来的には、日本のガチャを世界に誇れるコンテンツにしていきたいと考えています。

― 会社の職場環境や、働く仲間、大切にしている思いについてお聞かせください。

弊社では現在14名の方々にご協力いただいています。エンジニア、広報、マーケティング、顧客開発、バックオフィスなど、幅広いスキルと経験を持った方々が集まっています。特に素敵なマインドを持った方々ばかりです。会社としてはJカーブを描くことを目指していますが、急に人を増やしても成長につながるわけではありません。創業期から一緒に成長していけるメンバーを大切にしており、また、ご縁をいただいた素敵な方々には、お互いにとって良い出会いになればと思っています。

『仕事を遊びに』というコンセプトのもと、時間で働くのではなく、各自が持つ価値を出してほしいと考えています。オンラインでの勤務も可能で、広島や沖縄など、遠方のメンバーも在籍しており、子育て中の方も参加しやすい環境づくりを心がけています。私自身も3歳と0歳の子育てをしながら仕事をしています。

ガチャタス全体会議

toy coco株式会社としては、幅広いサービス領域を展開し、『問い』を事業に昇華させていきたいと考えています。『なぜこうなのだろう』、『こうしたらもっと良いのでは』という問いから、世界をより良く変える行動を起こしていく会社を目指しています。我々のミッションは、『運がいい』と思っていただける瞬間を生み出すことであると考えています。ガチャタス、そして私たちと出会えて『運がいい』と感じていただける方を最大化していくこと。これが我々の存在意義である『運がいい人で溢れる世界に。』の実現につながると信じています。

※インタビューの内容は2024年8月時点の情報です。